年が明けて間もなく、闘病中だった父が旅立ちました。
年末年始の帰省中、母といつものように午前中のコーヒータイムを過ごしていた時のことです。
入院中の父の病状が急変したとの連絡が入り、すぐに病院へ向かいました。
けれど、到着した時には、父はすでに息を引き取ったあとでした。
「もう父と会えない」
そう思った瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられ、
私はその場に立ち尽くすことしかできませんでした。
その後は、通夜や葬儀の準備に追われ、
深く悲しむ時間すらないまま、日々が慌ただしく過ぎていきました。
私には六人の兄弟がいます。
父の訃報をきっかけに、家族全員が揃ったのは本当に久しぶりのことでした。
自然と昔話に花が咲き、笑い声がこぼれる時間もありました。
そのひとときは、不思議と寂しさを少し和らげてくれました。
一通りのことが済み、自分の家に戻った日。
静まり返った部屋でひとり父のことを思い出すと、
堰を切ったように涙が止まらなくなりました。
以前の私だったら、
「もっとこうしてあげればよかった」
「あの時、なぜああしなかったのだろう」
そんな後悔や、自分を責める思考に囚われていたと思います。
けれど、ヨガや哲学に触れる中で、
人の死に対する捉え方が、少しずつ変わっていきました。
今、心にあるのは、悲しみだけではなく、
父への深い感謝の気持ちです。
私に人生をくれたこと。
たくさんの愛情を注いでくれたこと。
六人もの兄弟という、かけがえのない存在を授けてくれたこと。
そして、母のことをずっと大切にし、守り続けてくれたこと。
父がくれたものは、
これからも私の中で、静かに、確かに生き続けていくのだと思います。
■今回の気づき
大切な人を失う悲しみは、すぐに消えるものではありません。
けれど、その人から受け取ったものに目を向けたとき、
悲しみの中にも、あたたかさや感謝の気持ちが見えてくるのだと感じました。
また、「もっとこうしておけばよかった」と思う気持ちは誰にでもあるけれど、
一緒に過ごした時間や想いは、決してなくなるものではないのだと思います。
■こんな方に読んでほしい
・大切な人との別れを経験した方
・後悔や自責の気持ちを抱えている方
・悲しみの中で気持ちの整理をしたいと感じている方

