年末に帰省してから、母のデイサービスがない晴れた日は、日光浴と散歩を兼ねて、近くのスーパーまで買い物に出かけている。
距離はほんのわずか。
それでも、家の外に出るということが、母にとっては特別な時間のようだ。
この元旦も、母を車椅子に乗せ、膝掛けでしっかり防寒をして出かけた。
いつもと同じスーパー。
けれど、誰かに買い物を頼んで家にいながら受け取るよりも、店内を回り、自分の目で商品を確かめて選ぶことが、やはり楽しいらしい。
車椅子を押しながら、天気の話をしたり、昔の思い出を聞いたり。
何気ない会話のひとつひとつが、私にとってはこの上なく大切な時間だった。
冬の陽射しは思いのほか暖かく、風は冷たい。
普段なら寒さを理由に外出をためらってしまう季節だけれど、母が嬉しそうな表情を見せてくれるから、自然と足取りも軽くなる。
車椅子越しに見る母の背中は、ずいぶん小さくなった。
その姿に、胸がきゅっと締めつけられる。
あと何回、こうして一緒に出かけることができるのだろう。
だからこそ、この何気ない時間を、ひとつひとつ大切に心に刻んでいきたい。
■今回の気づき
特別なことをしなくても、
一緒に過ごす「日常の時間」そのものが、かけがえのないものだと感じた。
また、外に出て季節を感じたり、自分で選ぶ楽しさは、年齢に関係なく心を豊かにしてくれるのだと思う。
無理のない範囲でも、少しだけ外の空気に触れる時間をつくることが、心の元気につながるのかもしれない。
■こんな方に読んでほしい
・親との時間を大切にしたいと感じている方
・介護や見守りの中でできることを探している方
・忙しい日常の中で立ち止まりたい方

